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千年の石造寺院を巡り、ジョグジャカルタ의の夜を味わう

2026.8.8 – 2026.8.8

行き先だけを決めて、とりあえず飛行機に乗り、現地で宿を確保する。これが私の旅のスタイルだ。初日は宿の周辺を軽く散歩し、夜ベッドに入ってから翌日の目的地を探すことが多い。しかし、今回のインドネシア・ジョグジャカルタ(Yogyakarta)の旅は、計画がないという言葉が嘘のように、朝から晩まで休むことなく動き回ることになった。数百、あるいは千年の時を耐え抜いてきた巨大な石造寺院を探索し、現地の情緒あふれる料理を求めて奔走した、長い一日の記録である。

壮大なる世界最大の仏教遺跡、ボロブドゥール寺院

朝8時40分、今日の移動距離はかなり長いため、グラブ・プレミアム(Grab Premium)を呼んで少し贅沢をしてみることにした。配車されたのは、クリーンなグレーのBYD製電気自動車だった。新車のためか、車内は非常に快適で静かだった。ジョグジャカルタ市内の渋滞する道路をすり抜け、1時間半ほど走った。

ボロブドゥール寺院への移動に利用した、クリーンなグラブ・プレミアムの車両

ようやく到着したのは、マゲラン(Magelang)地域に位置するボロブドゥール(Borobudur)寺院だ。ボロブドゥールは文化財保護のため、上部への入場人数が制限されている。そのため、前日のうちに上部まで登れるチケットを予約しておいた。人数制限付きのチケットを事前準備していたおかげで、現地でスムーズに紙のチケットと引き換え、改札を通過することができた。入場後は、広い敷地を楽に移動できる電動カートに乗り込んだ。

ボロブドゥール寺院入口にあるスマートチケット確認用の改札
寺院の入口まで快適に移動できる電動シャトルカート

寺院の参道に入ると、スタッフから寺院保護用のわら製サンダル「ウパナット(Upanat)」が配られた。粗い石造りの階段や床が傷つくのを防ぐための苦肉の策だ。他人が履いたものを使い回しているのだと思い、水虫でもうつるのではないかと履いている間中ずっと気になっていたが、見学後に返却用ではなくお土産として持ち帰れる新品のサンダルだと知った。寺院の内部は、専門ガイドの案内のもと、団体でツアーを行う方式で進行する。ガイドが旗を掲げてグループを率い、遺跡の歴史や構造を説明してくれた。

寺院の摩耗を防ぐため、すべての見学客に配布される専用サンダル「ウパナット」
06番のプレートを手に、団体見学を案内するボロブドゥール専属ガイド

遠くから姿を現したボロブドゥール寺院は、実に圧倒的なスケールを誇る。8世紀から9世紀のシャイレーンドラ朝時代に建立されたと推定されるこの寺院は、単一の仏教遺跡としては世界最大規模だ。約200万個を超える安山岩のブロックが、セメントなどの接着剤を一切使わず、石と石の噛み合わせだけで積み上げられている。巨大な立体の仏教大曼荼羅(Mandala)の形をしており、欲界・色界・無色界という仏教の世界観が、基壇部から上部へと段階的に具現化された建築の奇跡である。

豊かな緑と青空の下に、荘厳にそびえ立つボロブドゥール寺院の全景

階段を上りながら、寺院の内部を注意深く観察した。寺院の基壇や回廊に沿って数多くの仏像が安置されているが、なぜか頭部のない頭部破損の仏像が多かった。仏像の首の部分は構造的に弱く、火山の噴火や地震などの自然災害に加え、かつての盗掘者たちによる盗掘の過程で頭部が切り落とされてしまったのだという。壁面を埋め尽くす繊細なレリーフ(浮き彫り彫刻)は、釈迦の生涯や本生経の物語を精巧に刻んでおり、その正確な意味はわからなくても、数千年前の人々が石の一つひとつに注いだ情熱に、自然と感嘆の声が漏れた。

歳月の試練と盗掘により、頭部が失われたテラスの釈迦牟尼仏像
仏教説話と釈迦の生涯が精巧かつ精密に彫刻された回廊のレリーフ壁画

ついに寺院の最上層部に到達した。ここは悟りの世界である無色界(Arupadhatu)を象徴する円形テラスで、鐘の形をした格子状のストゥーパ(仏塔)が規則正しく配列されている。それぞれのストゥーパの内部には、座禅を組む仏像が安置されている。頂上から見渡す周囲の山々と、鐘型ストゥーパが織りなす調和は、涼しい風とともに深い静寂をもたらしてくれた。

寺院の最上層部に配置された鐘型のストゥーパ群と、遠くに広がる山脈

寺院の観覧が終わると、希望する人はさらに散策を続け、そうでない人は出口へと向かって歩く。出口に続く道は、森のように生い茂り、美しく整備された遊歩道になっていた。約1kmほどある少し長めのコースだったが、豊かな緑と綺麗なインターロッキングブロックのおかげで、飽きることなく心地よく歩くことができた。

出口へと続く、美しく整備された豊かな森の中の歩行者道

天を突くヒンドゥーの奇跡、プランバナン寺院

ボロブドゥールの見学を終え、車に乗ってすぐにジョグジャカルタ東部のプランバナン(Prambanan)寺院へと向かった。車で2時間近くかかる長距離移動だった。私を待っていたタクシーの運転手が途中で先に昼食を済ませてしまったため、私はコンビニでパンを1個買い、軽くお腹を満たしただけで寺院に到着することになった。お腹がとても空いていた。

厚い雲が広がる空の下、鋭い石の尖塔を現すプランバナン寺院群

最初は、空腹と疲れから適当に写真を何枚か撮って、すぐに宿へ帰るつもりだった。しかし、寺院の入り口に一歩足を踏み入れた瞬間、その圧倒的な佇まいに足を止めざるを得なかった。9世紀のサンジャヤ朝時代に建立されたプランバナンは、インドネシア最大のヒンドゥー寺院遺跡群だ。ヒンドゥー教の三神であるシヴァ(Shiva)、ヴィシュヌ(Vishnu)、ブラフマー(Brahma)を祀るために建てられ、天に向かってそびえる鋭く尖ったゴシック風の垂直な石造構造が、典型的なヒンドゥー建築の特徴をよく表している。

天に向かってそびえ立つ、繊細な石造彫刻が施された主堂の尖塔
シヴァ堂の内部に安置された、4本の手を持つシヴァ・マハーデーヴァ(Shiva Mahadeva)石像

最も中央に位置する高さ47mのシヴァ堂の内部階段を上り、中に入ってみた。薄暗いお堂の中央には、蓮華台の上に立つ巨大なシヴァ・マハーデーヴァ(Shiva Mahadeva)石像が佇んでいた。かすかな光の中に浮かび上がる神像の神秘的な陰影が、厳かな重厚感を醸し出していた。プランバナン寺院は間近で見るディテールも素晴らしいが、少し離れた場所から遺跡群全体のシルエットを眺める時、その雄大さは極限に達する。

崩壊した寺院の石材と調和する、プランバナン寺院の巨大な景観

広い芝生の向こうに広がる寺院群を眺めながら、数多くの地震を耐え抜き再建された、この偉大な遺産の歴史に静かに思いを馳せた。過去に16世紀の大地震で完全に崩壊した石の山を、徹底的な時代考証を通じて一つひとつ再び組み立て直したというのだから、地元の人々の誇りも納得がいく。

青々とした芝生の向こう、木々の間から望むプランバナン寺院の平和な佇まい

プランバナンもまた、出口までのルートがかなり長く続いていた。退場口へと向かう途中の片隅には小さなミニ動物園があり、シカたちが金網越しに訪れる人々を迎えていた。見学が終わって帰路につく観光客の道中まで、細やかに配慮されたおもてなしが感じられた。

出口の散策路の横にあるミニ動物園で出会った、好奇心旺盛なシカたち

甘辛いジョグジャカルタの味わい、グデッとサテ

午後3時20分、再び車に乗って宿へ向かった。一日のうちに仏教とヒンドゥー教を代表する2大遺跡をどちらも制覇したのだから、我ながらかなりハードで過密なスケジュールだった。お腹は空っぽで、体力がじわじわと奪われていくのがわかった。計画を立てずに都市だけを決めて移動し、宿で翌日の予定を探す、気ままなデジタルノマド生活を送っているつもりだが、最近は計画がない割にはあまりにも歩き回り、体力を使い果たしている。明日はカフェに居座り、甘い飲み物でも飲みながら、本業の仕事に集中しようと心に誓った。

すべての寺院見学を終え、宿へと戻る車内の落ち着いた雰囲気

宿で少し息を整えると、車の中で運転手が勧めてくれたジョグジャカルタの代表的な伝統料理「グデッ(Gudeg)」がふと頭をよぎった。グデッは、若いジャックフルーツ(Jackfruit)をパームシュガー、ココナッツミルク、さまざまなスパイスとともに何時間もじっくり煮込んだ、この地域の郷土料理だ。グデッで最も有名な名店「グデッ・ユ・ジュム(Gudeg Yu Djum)」を訪れた。順番待ちの客があまりにも多かったため、店内での飲食は諦め、テイクアウトすることにした。帰り道には、炭火の香ばしい煙を上げながら串焼きを売るサテ(Satay)の屋台にも立ち寄り、串焼きをいくつか購入した。

持ち帰りの注文を待つ人々で賑わう「グデッ・ユ・ジュム(Gudeg Yu Djum)」の店頭
道路脇の屋台で、炭火のコンロの上で香ばしく焼き上げられるサテの串焼き

宿に戻り、持ち帰ったグデッの箱を開け、サテと一緒に並べた。鶏肉の部位を注文する際、「上の肉(アタス)」と言われたので手羽の部分かと思っていたが、実際に開けてみると肉厚なもも肉だった。ココナッツミルクとパームシュガーで濃厚に煮込まれた鶏肉は硬くなく、食感が非常にぷりぷりとしていた。まるで韓国の醤油味の豚足(チョッパル)タレでじっくり煮込んだ鶏肉を食べているような味わいだ。甘辛い風味が、おかずとしてご飯に実によく合った。

持ち帰った甘辛いグデッの煮込み、鶏もも肉、ソースとご飯

「今日は本当に充実した一日だったな」こんがりと焼けたサテを一口かじり、自分にそっと語りかけた。特別な計画もなく足の向くままに動いた一日だったが、巨大な石造寺院がもたらした果てしない歳月の重みと、地域色豊かな夜食が、ジョグジャカルタという街の魅力を胸に深く刻み込んでくれた。満たされたお腹をさすりながら、明日ののんびりとしたカフェでの予定を描くジョグジャカルタの夜が更けていく。

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