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風吹く4月、摩天楼の間を歩き進んだニューヨーク

2023.4.16 – 2023.4.28

ニューヨークという都市を想像するとき、真っ先に頭に浮かぶのは、天を突くようにそびえ立つ摩天楼の目もくらむようなスカイラインだ。2023年4月23日、ついにたどり着いたマンハッタンのストリートには、ひんやりとしつつも爽やかな春の風が漂っていた。旅行に最も適していると言われる4月と5月のニューヨークは、ただあてもなく街を歩くだけでも、視覚的な刺激が絶え間なく押し寄せる迷路のようだった。冷たいガラスとコンクリートのビル群、道路を埋め尽くすイエローキャブのエンジン音、そして巨大な電光掲示板から放たれる光の残像。私の足は自然と、5番街の繁華街から赤い四角形のタイムズスクエア、そして天空の鏡の神殿と呼ばれるサミット展望台へと向かっていった。

1. 摩天楼の森と星条旗の波に沿って歩くセントラルパーク南端

セントラルパーク南側の5番街入り口に入ると、透明なガラスで造られたアップルストアの向こうに、目が痛くなるほど巨大な高層ビル群が空を埋め尽くしていた。視線を垂直にはるか上へと向けて初めて、雲がかかった最上部が見えた。あの果てしない高さの外壁に、垂直に取り付けられた数千、数万もの窓ガラスを眺めていると、ふと不思議な鳥肌が立った。これほど多くの窓ガラスを、一体どうやって人の手で一枚ずつ取り付けたのだろう。普段から高所恐怖症の私にとっては想像すら難しい作業であり、「自分は一生かかっても絶対に就くことのない職業だ」という思いが自然と湧き上がってきた。

セントラルパーク南端のアップルストア近くから見上げた、目がくらむような摩天楼の風景

ニューヨークのストリートには、もう一つ独特な光景があった。歴史のある古い高層ビルが多いため、ブロックごとに絶えず補修工事が行われていた。頭上からの落下物による歩行者の怪我を防ぐため、商店街の歩道には頑丈なスチール製の防護フェンス構造物が果てしなく続いていた。まるで暗いトンネルのようにも見えるこの構造物の下を歩きながらふと思ったのは、突然の雨に降られたとき、傘を持たずに都会を移動するのに本当に便利だろうなという、ささやかな感想だった。

ニューヨーク市街地のビル補修工事現場の下部に設置された安全防護構造物

午後1時半を過ぎると、日差しは一層柔らかくなった。4月と5月は涼しい風と暖かい日差しが調和し、ニューヨークを旅行するのに本当に最高の季節だ。マディソンアベニューと5番街に沿って歩く道の途中には、ピンク色のアイスクリームトラックが可愛らしいメロディとともに停車しており、高級ブランド店が並ぶ名品街の外壁には、アメリカの象徴である星条旗が青空を背景に鮮やかにたなびいていた。

5番街の道路沿いに駐車されたパステルカラーのアイスクリームトラックとニューヨーク市街地の風景
マディソンアベニューのビル外壁に掲げられたアメリカ星条旗と澄み渡るニューヨークの空

さらにブロックを進むと、高層ビル群の間に荘厳にそびえ立つネオゴシック様式のセントパトリック大聖堂(St. Patrick's Cathedral)が現れた。重厚な石造りの外壁と鋭い尖塔が、都会の現代的なガラスビルと見事な対比を見せていた。19世紀半ばに建設が始まり完成したこの巨大な聖堂は、周囲のスカイラインが絶えず変化する中でも、黙々と自らの場所を守り続けてきた。

高層ビル群の間にクラシカルに佇むセントパトリック大聖堂の外観

聖堂を過ぎてサックス・フィフス・アベニュー百貨店の角に差し掛かると、ビル外壁全体に沿って大きな星条旗が何層にも並んで掲げられていた。太陽の光を浴びて、赤と白のストライプが風に揺れる光景を目にしたとき、ようやく自分が映画やメディアの中でしか見たことのなかった本物のニューヨークに歩み入ったのだと実感した。

サックス・フィフス・アベニューの建物側面にずらりと掲げられた数多くの星条旗の風景

2. 甘さの代わりに選んだチポトレとタイムズスクエアのメロディ

お腹が空き始めた頃、近くの有名なマグノリアベーカリー(Magnolia Bakery)の前を通りかかった。人々が長い列を作ってカップケーキを待っていたが、普段から甘いものがそれほど好きではない私は、入り口付近を少し覗いただけで、すぐに引き返した。

角地に位置するマグノリアベーカリー店舗の外観とストリートの風景

代わりに選んだランチメニューは、あの有名なチポトレ(Chipotle)だった。楕円形の紙ボウルに、ご飯、豆、肉、そしてたっぷりと乗せられたグリーンのワカモレ、レタス、チーズが調和したビジュアル。しっかりと混ぜて一口頬張ると、さっぱりとしてスパイシーなソースとコクのあるワカモレが口いっぱいに広がった。私にとっては、非常に美味しく、かつ「お高いアメリカンビビンバ」だった。

新鮮なワカモレとレタスがたっぷりと乗ったチポトレボウル

お腹をしっかり満たしてから、タイムズスクエアの中心部へと足を運んだ。ブロードウェイと7番街が交わるこの赤い広場の近くに達すると、ストリートミュージシャンたちの歓声とともに、Jay-Zとアリシア・キーズの「Empire State of Mind」のビートが重低音となって響き渡っていた。耳を打つ強烈なヒップホップサウンドと、四方を埋め尽くす巨大なデジタル電光掲示板が織りなす光景が、目と耳を一度に圧倒した。

タイムズスクエア入り口付近の華やかな巨大電光掲示板とビル群

華やかな電光掲示板の海の中で、真っ先に目に飛び込んできたのは、鮮やかな赤い花を象ったLGの広告ボードだった。世界で最も高価な広告が集まるタイムズスクエアのど真ん中で、韓国企業の名前が堂々と輝いている姿を見て、なんだか嬉しく誇らしい気持ちになった。

タイムズスクエアの真ん中で鮮やかに輝くLGの巨大電光看板

道路の上は、絶え間なく行き交うイエローキャブで黄色く染まっていた。クラクションの音、様々な国籍の旅行者たち、横断歩道を忙しそうに渡るニューヨーカーたちの足音が絡み合い、ニューヨークという都市の巨大なエネルギーを放ち出していた。

タイムズスクエアの交差点を通り過ぎる、ニューヨークの象徴であるイエローキャブ
多くの人々や車で賑わうタイムズスクエアの横断歩道の全景

3. 空間がゆらめく鏡の城、サミット・ワン・ヴァンダービルト

午後3時を過ぎ、予約しておいた展望台へ向かうため、ブライアントパーク近くのヴァンダービルトアベニュー方向へと歩みを進めた。クラシカルなグランドセントラルターミナル(Grand Central Terminal)の石造りの外壁の上に、アールデコ様式の象徴であるクライスラービル(Chrysler Building)の銀色の尖塔が精巧に顔を覗かせていた。

グランドセントラルターミナルビルの背後に見える、尖ったクライスラービル

目的地は、ニューヨーカーの間で最もホットだという超高層展望台「サミット・ワン・ヴァンダービルト(Summit One Vanderbilt)」だった。入り口の洗練された大理石の壁に刻まれたロゴサインを見ると、搭乗前から期待感が一気に高まった。

サミット・ワン・ヴァンダービルト展望台入り口の、すっきりとした現代的なロゴ壁面

展望台へと昇る超高速エレベーターからして、演出が圧倒的だった。壁面と天井全体が四方に反射する鏡の構造で造られており、エレベーターが動く間、まるで時空を突き抜けて四次元の次元に吸い込まれていくかのような錯覚を引き起こした。

全面ミラーと鏡面効果によって幾何学的な印象を与える、サミットの超高速エレベーター

エレベーターの扉が開き、足を踏み入れた空間は、全面ガラス窓越しにマンハッタンの街全体が一望できる「エアー(Air)」スペースだった。窓の真正面には、ニューヨークの不変のシンボルであるエンパイアステートビルが堂々とした佇まいで立っていた。雲の間から差し込む陽光と、イースト川の向こう側のスカイラインが鮮明に目に飛び込んできた。

サミット展望台の全面ガラス窓の向こうにダイナミックに広がるエンパイアステートビルとニューヨークの全景

サミットのハイライトは、間違いなく床と天井全体が完璧に鏡張りになったメインのボールルーム(Ballroom)だった。足元にも都市の風景と人々が反射し、目まぐるしくも幻想的な雰囲気を醸し出していた。人々は鏡の床に寝転んだりしゃがみ込んだりして、「私を見つけて〜〜」と言わんばかりに、上下左右に幾重にも反射する自分の姿を写真に収めるのに忙しそうだった。元々は夕日が沈む頃に来ると幻想的なサンセットが見られるため人気が高いそうだが、その時間帯は早くから埋まってしまうため昼間の時間帯に訪れた。それでも十分に驚異的な体験だった。

床と天井全体が鏡で反射し、錯覚を引き起こすサミットのメインボールルーム

続く「アフィニティ(Affinity)」の部屋には、ミラー空間の空中に銀色の風船がびっしりと浮かんでいた。窓の外に広がるニューヨークの青空と、銀色のバルーンが不思議な調和を見せていた。

空中に数多く浮かんでいる銀色のメタリックバルーンと青い空
銀色の風船が満ちたミラールームの向こうに見える、はるかなニューヨークの眺望

人々は風船を弾きながら、童心に帰ったように笑い声を上げ、滑らかな銀色の球体に映る自分の顔を見て楽しんでいた。まるで空中浮遊をしながら風船遊びを楽しんでいるような気分だった。

風船に触れて楽しむ観客たちと、晴れやかな窓外の風景
滑らかな銀色の風船の表面に、球体となって反射する人々や室内の様子

4. 異国の平和と最後の電光掲示板、再び恋しくなるニューヨーク

展望台の探索を終えて地上に戻ると、賑やかなストリートの片隅で、不思議で温かい光景に出会った。「Noah Live Love Boat」という看板を掲げてストリートアニマルショーを行っている方のブースだったが、白いハトやインコ、ウサギ、猫が同じ場所でこの上なく大人しく伏せていた。行き交う人々の騒音の中でも、仲良く調和して座っている動物たちを見ていると、私の心よりもずっと言うことをよく聞いてくれそうな、お利口な動物の家族だなと思い、思わずクスッと笑ってしまった。

ストリートの片隅でハト、ウサギ、猫などの大人しい動物たちと共に行われるライブショーのステージ

再びタイムズスクエアの近くまで歩いてくると、アメリカ軍募兵所(Armed Forces Recruiting Station)のビル外壁に設置された、巨大なLEDの星条旗のオブジェが目を引いた。強烈に光を放つ星条旗の照明の前で、多くの旅行者たちが記念写真を残していた。

タイムズスクエア付近のアメリカ軍募兵所(Armed Forces Recruiting Station)にある巨大なLED星条旗

いつの間にか日は沈みかけ、空に青みがかった影が広がり始めた。最後に、タイムズスクエアの高所でくっきりと輝くサムスンの電光掲示板を見上げながら、今日の旅を締めくくった。巨大な摩天楼の下で感じた目眩、5番街を埋め尽くした星条旗の波、チポトレのスパイシーな味、そしてサミット・ワン・ヴァンダービルトで出会った神秘的な鏡の世界まで。摩天楼の森での一日は短かったが、強烈だった。遠い未来、いつでも人生に疲れたときには、華やかな電光掲示板と活気に満ちた騒音に満ちていた4月のニューヨークのストリートが、とても愛おしく思い出されるだろう。

日暮れ時、タイムズスクエアの高所で青く輝くサムスンの電光看板
旅の経路マップ
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